コラム
賃貸住宅で、内見した入居希望者から選ばれなかった理由に挙げられやすいのが水まわりです。暗く、老朽化した水まわりをリノベーションして、「明るさ」と「清潔感」で入居者の心を掴みましょう。
役目が増えた水まわり 清潔感のある癒しの場に
賃貸物件のリノベーションの成否の鍵を握るのが、水まわりです。経年劣化が現れやすく、特に女性が最も気にする場所で、他の条件が良くても候補から外されてしまいます。また、現在の水まわりには、基本的な用途の他、癒しを得られる場としての機能も求められるようになってきています。清潔感を前提としたリラクゼーション機能の充実こそが欠かせないポイントと言えます。
●キッチン
明るさは、清潔感を生み出すために最も重要です。明るい照明と、それが良く映えるキッチンパネル、ワークトップなどの組み合わせをまずは確保しましょう。そのうえで、水栓やコンロなどの機能充実を図っていくのが、賢いキッチンリノベーションの基本です。
●洗面台
旧モデルの洗面台には、小物用のケースがたくさん付いていて、ややうるさいこともあります。それを収納部分が隠された最近のモデルに変更するだけで印象はガラッと変わります。また、ミラーも大きくすることで、より開放感のあるスペースを作ることができます。
●浴室
３点ユニットの場合、洗面ボウルを折りたためるタイプの洗面台がおすすめです。狭いスペースにも設置可能で、使い勝手は制限されますが、浴室は広くなります。また、既存の浴槽・設備を生かし、浴室の床用シートと壁用シート、塗装を駆使すればコストを抑えて再生できます。
●トイレ
トイレはもちろん清潔感が欠かせません。壁や床のリニューアルだけでなく、たとえば収納ボックスを棚に変えるだけでも、解放感が生まれ、明るい空間になります。また、消臭機能も期待できる珪藻土クロスをアクセントクロスとして使うことで、デザイン性・機能性を向上させることができます。